
アボダートとは、「デュタステリド」を有効成分とした経口タイプの飲む育毛剤です。
もとは前立腺肥大症の治療薬としてFDA(アメリカ食品医薬品局)に認定された薬品でしたが、抜け毛防止効果を持つことが判明し、現在は育毛剤として使用されています。
デュタステリド(デュタステライド)とは、男性ホルモン「テストステロン」に働きかけて、男性型脱毛症(AGA)の脱毛原因と言われる「ジヒドロテストステロン(DHT)」に変えてしまう作用を持つ酵素「5α-リダクターゼ」を阻害する効果を持っています。
同様の働きをする成分に、プロペシアに含まれる「フィナステリド」がありますが、5α-リダクターゼ阻害剤としての効果は、デュタステリドの方が数段上となっています。
5α-リダクターゼには2種類あり、Ⅰ型とⅡ型にわかれています。
フィナステリドは、このうちⅡ型のみに作用する成分ですが、デュタステリドはⅠ型・Ⅱ型共に作用する成分なのです。
そのため、フィナステリドより5α-リダクターゼ阻害力が強く、DHTの生成もより減少させることができます。
このデュタステリドの働きにより、アボダートは、それまで抜け毛防止薬としてトップをひた走っていたプロペシアを凌ぐ効果を持つ育毛剤として注目を集めています。
アボダートはステロイド系の薬剤であり、使用すると耐性が付き、効果が出にくくなる可能性が指摘されています。
また、主な副作用としては性的関連のものが挙げられ、性欲減退、胸の女性化、性的不能などが代表的なものとされますが、症状別の発症率を見ても0.5%~4.7%といずれも低確率であり、万一発症しても軽症で済むことから、過剰に心配することはありません。
アボダートは、デュタステリド含有量0.5mgの錠剤を1日1錠服用することになっています。
プロペシアの場合、有効成分が1錠あたり1mgであるため、アボダートはその半分の含有量となっていますが、フィナステリドより強力な効果を持っているため、0.5mgでも十分な効果が期待できます。
ただ、人によっては自分の体調を見て服用量を調整する場合もあり、アボダートの使用量を変えての実験を行ったところ、血中のDHT量が0.1mg使用で27%、0.5mgで54%、2.5mgで82%と、それぞれ減少したという結果が出ています。
その分副作用のリスクも強くなるといわれますが、臨床試験では5mgの服用を6ヶ月続けても副作用は見られなかったとの報告もあるため、自分の体調や健康状態を十分考慮しながら、少しずつ調整して服用するという方法もあると言えます。
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